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不安を取り除き、スムーズな日常生活を取り戻すために

お口周りの痛みや違和感は、食事や会話といった日常の当たり前の喜びを奪い、大きな不安を抱かせるものです。当科では、専門的な知見に基づいた迅速かつ的確な診断で不安の正体を解消し、低侵襲で負担の少ない治療を追求します。一日も早く心身ともに健康な状態へ戻り、笑顔で快適な毎日を過ごしていただけるよう、私たちは患者様の健やかな暮らしを全力でサポートいたします。

Feature

1親知らずや顎関節症など、専門的な外科治療に対応

親知らずの抜歯やお口周りの急な腫れ、顎を動かすと痛む顎関節症など、一般歯科の枠を超えた外科的疾患に幅広く対応しています。的確な診断のもと、痛みや違和感の原因を根本から取り除き、お口本来の機能を迅速に回復させます。

2徹底したカウンセリングによる、不安の少ない低侵襲な処置

外科的な処置が必要な場合でも、事前に十分なカウンセリングを行い、治療の必要性や手順を分かりやすく説明いたします。患者様の不安に寄り添い、身体への負担を抑えた低侵襲な治療を心がけることで、早期の日常生活への復帰をサポートします。

親知らずについて

親知らずは、永久歯の中で最も奥に生えてくる歯です。他の歯が15歳頃までに生えそろうのに対し、10代後半〜20代前半に遅れて生えてくることからその名が付きました。横向きや斜めに生えてしまうと、隙間に汚れが溜まって炎症を起こし、強い痛みや腫れ、化膿(かのう)を引き起こすことがあります。悪化する前に適切な処置が必要ですので、違和感があればお早めにご来院ください。

親知らずの症状

  • 奥歯のさらに奥の歯ぐきが痛む
  • 腫れている
  • 口が大きく開けられない
  • 顎の下や頬が腫れている
  • 親知らずの手前の歯が痛い・しみる
  • 噛み合わせた時に、奥の歯ぐきに当たって痛い
  • 一番奥の歯と歯ぐきの間に食べかすがよく詰まる
  • 最近、口臭が強くなった気がする

親知らずが及ぼす影響

親知らずが周囲の歯を圧迫すると歯並びが崩れ、清掃不良によるむし歯や歯周病のリスクが高まります。さらに、噛み合わせの悪化は顎の筋肉バランスを崩し、顔の歪みや頭痛、肩こりなど全身の不調を引き起こす恐れもあります。自覚症状が現れた頃にはすでに重症化しているケースも多いため、放置は禁物です。思わぬ健康被害を防ぎ、トラブルを早期発見するためにも、歯科医院での定期検診を怠らないようにしましょう。

親知らずを抜歯するケース

  • 親知らずが斜めや横向きに生えている

    斜めや横向きに生えていると、隙間に汚れが溜まりやすく、むし歯や歯周病の原因になります。また、手前の歯を奥から強く押すことで全体の歯並びが崩れたり、隣の健康な歯にダメージを与えたりする可能性があるため注意が必要です。

  • 上下どちらか片方にしか生えていない

    親知らずが上下のどちらか一方にしか生えていないと、しっかり噛み合わないため、お口全体の噛み合わせのバランスが崩れる原因になります。このようなケースでは、お口の環境を守るために抜歯をご提案することがあります。

  • 親知らずがむし歯や歯周病になっている

    親知らずのむし歯や歯周病を放置すると、手前にある大切な健康な歯にまで悪影響を及ぼしてしまいます。ただし、症状がごく軽度で、まっすぐ正常に生えている場合は、しっかりと治療を行った上で無理に抜かずに残すことも可能です。

抜歯の流れ

  1. Step01
    問診・カウンセリング

    問診票にご記入いただき、親知らずの症状やお悩みについて詳しくお話を伺います。普段飲まれているお薬がある方は、安全のために飲み合わせを確認いたしますので「お薬手帳」をご持参ください。

  2. Step02
    検査・診察

    お口の中を直接確認し、専用のレントゲン撮影で親知らずの状態をしっかり診察します。根の形や神経の位置などをより精密に調べる必要がある場合は、追加でCT撮影を行います。

  3. Step03
    治療計画の説明

    検査結果をもとに、適切な治療方法や期間、費用について分かりやすくご説明します。計画内容にしっかりとご納得・同意をいただけましたら、ご相談のうえで抜歯の日程を決定します。

  4. Step04
    親知らずの抜歯

    周りの組織への負担を最小限に抑え、できる限りスピーディーに抜歯を行います。しっかりと局所麻酔を効かせるため痛みの心配はありませんが、恐怖心が強い方には、「静脈内鎮静法」のご用意もございます。(※必要に応じて歯ぐきの縫合処置を行います。)

  5. Step05
    抜歯後

    止血のために20分ほどガーゼを強く噛んでいただきます。術後の状態をチェックし、細菌感染や腫れを防ぐためのお薬を処方いたします。痛みの感じ方には個人差がありますが、処方薬を飲んでいただければほとんど落ち着きます。

抜歯後の注意点

抜歯後のスムーズな治癒のため、数日間は強いうがいを控えてください。傷口を治すための血の塊が剥がれ、強い痛みの原因になります。また出血や腫れを防ぐため、当日の激しい運動や長風呂、飲酒は避けて安静に過ごしましょう。お食事は麻酔が切れてからとり、歯磨きは傷口に触れないよう注意してください。処方薬は指示通りに服用をお願いいたします。

難症例の場合

埋伏抜歯

埋伏抜歯とは、歯ぐきや顎の骨の中に完全に、あるいは斜めに埋まっている親知らずなどを抜く治療です。通常の抜歯と異なり、歯ぐきの切開や歯の分割などの外科的処置が必要となります。難易度が高く術後の腫れや痛みを伴いやすい治療ですが、当院では事前の精密な検査と確かな技術に基づき、患者様への負担や痛みをできる限り抑えたスムーズな処置を心がけております。

埋伏歯とは

埋伏歯(まいふくし)とは、本来の生える時期を過ぎても、歯ぐきや顎の骨の中に完全に、または一部が埋まったまま出てこない歯のことです。顎のスペース不足などが主な原因で、親知らずや犬歯に多く見られます。放置すると隣の歯を圧迫して歯並びを崩したり、見えない部分でむし歯や強い炎症を引き起こすリスクがあります。自覚症状がないまま進行することも多いため、定期検診やレントゲン撮影による早期発見が大切です。

埋伏抜歯の流れ

  1. Step01
    問診・初診カウンセリング

    まずは現在のお悩みや痛みの状況、お身体の健康状態(持病や服薬の有無など)を丁寧にヒアリングいたします。治療に対するご不安やご要望など、何でもお気軽にお話しください。

  2. Step02
    精密検査

    安全な抜歯のために、レントゲンや歯科用CTを用いて、歯の埋まっている向きや深さ、周囲の骨、神経・血管の位置を立体的に正確に把握します。

  3. Step03
    診断結果・治療計画のご説明

    検査結果の画像をご覧いただきながら、現在の状態や抜歯の手順、予想される術後の腫れやリスクについて分かりやすくご説明いたします。患者様に十分にご納得いただいてから実際の処置に進みます。

  4. Step04
    麻酔処置

    治療中の痛みを最小限に抑えるため、事前の表面麻酔(塗る麻酔)などを活用し、局所麻酔をしっかりと効かせます。麻酔が十分に効いたことを確認してから処置を始めます。

  5. Step05
    抜歯処置

    歯ぐきを一部切開し、必要に応じて歯を小さく分割しながら取り出します。周囲の組織や骨への負担(侵襲)をできる限り抑え、迅速かつ慎重に抜歯を行います。

  6. Step06
    縫合・止血

    傷口の治りをスムーズにし、細菌の感染を防ぐために歯ぐきを縫い合わせます。しばらくガーゼを噛んでいただき、しっかりと血が止まったことを確認します。

  7. Step07
    術後のご説明・お薬の処方

    ご自宅での過ごし方や、うがい・食事の注意点をご説明します。痛み止めや抗生物質などを処方して、当日の処置は終了となります。

  8. Step08
    経過観察と抜糸

    術後1週間から10日後を目安に再度ご来院いただきます。傷口の治癒状態や感染の有無を確認し、問題がなければ抜糸を行って治療は完了です。

顎関節症について

「口が大きく開かない」「顎の関節から音が鳴る」といった顎関節症は、日常の無意識な噛み癖やストレスなど、様々な原因で起こります。そのまま放置して重症化すると、関節が変形して外科手術が必要になるケースもあるため注意が必要です。当院では、睡眠時などに装着して顎への負担を優しく和らげる「マウスピース治療」を行っております。自己判断で我慢せず、まずは早めにご相談ください。

顎関節症の症状

  • 口を開くと顎やこめかみが痛む
  • 口を大きく開けない
  • 口を動かすとポキポキなど音が鳴る
  • 口を開けたり閉じたりすることが難しい
  • 顎関節を押すと痛みがある
  • 硬い食べ物を噛んだときに「ゴリ」などの音とともに痛みがある

顎関節症の原因

  • 無意識の歯ぎしり・食いしばり

    無意識のうちに歯を食いしばったり、歯ぎしりをしたりする方は少なくありません。これらは顎の関節や周りの筋肉に繰り返し強い負担をかけるため、炎症や痛みの原因となります。とくに睡眠中はご自身でコントロールできないため、気づかないうちに症状が進行しやすい傾向があります。

  • ストレスや長時間のスマホによる姿勢の乱れ

    精神的なストレスを抱えていると、無意識のうちにグッと顎に力が入りやすくなります。また、長時間のパソコン作業やスマートフォンの操作など、首や肩の姿勢が悪くなりやすい生活習慣も、顎関節症のリスクを高めます。リラックスする時間を作ったり、生活習慣を見直したりすることが、症状の改善につながることもあります。

  • スポーツや事故などの外からの衝撃

    転倒や交通事故、スポーツ中の強い衝突など、顎に外からの大きな力が加わることで、関節や周りの組織が傷つき、顎関節症を発症することがあります。お顔周りのケガのあとに「顎が痛い」「口が開けにくい」と感じた場合は、我慢せずに早めの受診が大切です。

  • 遺伝的な骨格や日常的な猫背

    遺伝的な要素や、普段の姿勢の悪さも顎関節症の発症に関係するとされています。例えば、家族に同様の症状がある場合や、猫背などの姿勢が続くと、顎関節に負担がかかることがあります。これらの要因は個人差が大きいため、総合的な視点での評価が重要です。

顎関節症とかみ合わせの関係性

噛み合わせのバランスが崩れていると、顎の関節や周りの筋肉に無理な負担がかかってしまいます。たとえば、歯並びの乱れや、高さの合っていない詰め物・被せ物がある状態だと、噛んだときに特定の歯にだけ強い力が集中します。その結果、顎の動きが不自然になり、関節や筋肉にストレスが蓄積して、痛みや違和感を引き起こす原因となってしまうのです。

顎関節症の治療法

  • マウスピース

    睡眠中や何かに集中している時など、無意識のうちに歯を強く食いしばってしまうことで顎の痛みは引き起こされます。当院では、顎にかかる過剰な負担をやさしく受け止め、症状を和らげるための専用マウスピース「ナイトガード」の作製を行っています。

  • 薬物療法

    当院では、顎関節症の薬物療法として「ボトックス(ボツリヌストキシン)注射」を行っております。無意識の歯ぎしりや強い食いしばりによって過度に緊張した顎の筋肉(咬筋)に直接注射し、筋肉の働きを効果的に和らげます。顎関節への負担を減らすことで、顎の痛みや口の開けづらさといったつらい症状を改善へと導きます。

  • 理学療法

    筋肉や靭帯(じんたい)の緊張が強い場合に、まず初めに行われることが多いアプローチです。噛むときに使うお顔周りの筋肉は、痛みがなくても無意識に凝り固まっていることがよくあります。お口が十分に開かず、今後の歯科治療に支障が出そうな場合には、症状がなくてもマッサージなどの理学療法をおすすめすることがあります。

  • 悪癖の改善のための生活指導

    食事のときに左右どちらか片方ばかりで噛む、よく頬杖をつく、姿勢が悪い、ストレスを感じると歯を食いしばるなど、顎関節症の原因となる日常のクセは様々です。問診でこれらの傾向が見られた場合は、改善に向けたアドバイスを丁寧に行います。症状が軽い方であれば、日々の生活習慣を見直すだけで自然に治癒するケースも多くあります。

治療後の注意点

治療直後の顎の関節や周囲の筋肉は非常にデリケートな状態です。スムーズな回復を促すため、あくびなどで無理に口を大きく開ける動作は避け、硬い食べ物も控えて顎をしっかりと休ませましょう。また、就寝時の負担を和らげるためにマウスピースを処方された場合は、自己判断で中断せず、担当医の指示通りに継続して装着することが大切です。

再発を防ぐには

顎関節症は日常の癖を見直すことで再発を防げます。特に無意識に上下の歯を噛み合わせる癖は顎に大きな負担をかけるため、気づいた時に歯を離すよう意識しましょう。さらに、片側だけで噛む癖や、頬杖、うつ伏せ寝、悪い姿勢なども顎の歪みに繋がるため注意が必要です。ストレスを溜め込まず、リラックスできる時間を持つこともお口の健康維持に繋がります。

歯根端切除術

歯根端切除術とは、通常の根管治療では治らない歯の根の先端にできた病巣(膿の袋)を取り除く外科処置です。歯ぐきを切開して感染した根の先端部分を病巣とともに切り取り、切断面に特殊な薬を詰めて細菌の再感染を防ぎます。抜歯が必要と言われた場合でも、患者様の大切なご自身の歯を抜かずに残せる可能性のある重要な治療法です。

歯根端切除術が必要なケース

  • 何度も根の治療(根管治療)をしているが、痛みや腫れが治らない
  • 歯ぐきに「おでき」のようなふくらみがあり、膿が出ている
  • 歯の根が曲がっている、または詰まっていて通常の治療ができない
  • 大きな土台が入っており、無理に外すと歯が割れるリスクがある
  • 歯の根の先端に大きな病巣(膿の袋)ができている
  • 過去の治療器具が根の中で折れて残っており、感染の原因になっている

歯根端切除術の流れ

  1. Step01

    事前の精密検査・診断

    レントゲンや歯科用CTを使用し、病巣の大きさや周囲の神経・血管との位置関係を正確に把握して適切な治療計画を立てます。

  2. Step02

    局所麻酔と歯ぐきの切開

    治療中の痛みを抑えるため、しっかりと局所麻酔を効かせます。その後、病巣に直接アプローチするために歯ぐきを切開します。

  3. Step03

    病巣の摘出と根の先端の切除

    骨の中にある膿の袋(病巣)を専用の器具できれいに取り除き、細菌が繁殖しやすい「歯の根の先端部分」を2〜3mmほど切り取ります。

  4. Step04

    根の断面への薬の充填(逆根管充填)

    切除した根の断面から小さな穴をあけ、殺菌作用と密閉性に優れた特殊な薬(MTAセメントなど)を隙間なく詰め、細菌の再感染を徹底的に防ぎます。

  5. Step05

    歯ぐきの縫合

    内部の洗浄・消毒を行い、切開した歯ぐきを元の位置に戻して医療用の糸で丁寧に縫い合わせます。手術自体は通常1時間〜1時間半程度で終了します。

  6. Step06

    抜糸・経過観察

    手術から約1週間〜10日後にご来院いただき、抜糸を行います。その後は数ヶ月ごとにレントゲンで経過を確認し、病巣のあった部分に骨が再生しているかを見守ります。